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   静岡 丸河屋 飲食タイムズ 「ただいま」NO32. 2001/1/30
 
       今年の冬はいい冬ですね、寒くって!
     冗談じゃあないよ、どうしてくれるのこの寒さ。
 
        いやいや、酒造りの話しですよ。
     確かに体は切ないけれど、井戸水は暖かいし、
     蒸米もすぐ冷えるので、仕事はしやすいって
       蔵人はそう感じてるみたいです。
 
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◆今回の内容
■A.しぼりたてラインナップ第三部
  二酒紹介
■B.新酒ラインナップ
  二酒紹介
■C.古代米のお酒「登呂人の宴」
  搾りました
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■A.しぼりたてラインナップ第三部
  二酒紹介
 
  前号まででしぼりたてのタイプを紹介してきました。前号はおり入り
 のタイプを紹介しましたので今号は予告通り、おりの入っていないタイ
 プのしぼりたての紹介です。
 
  まずはここでしぼりたてのおさらいです。
 搾ったばかりだから「しぼりたて」ですね。だから生酒です。
 搾ったら「おり引き」という作業をします。「おり」とは酒粕にならな
 かった「にごり酒」のにごりのような白い物質です。この「おり」を
 沈澱させ取り除く作業が「おり引き」です。
 
  したがって、しぼってから「おり引き」していない「おり入り」と
 「おり引き」した「おり入り」でないタイプがあります。
 
  また、搾っただけでは、原酒ですので原酒とそれを加水したものとに
 分かれます。
 
  以上の方法で分けますと以下の4種類になります。
 
 (イ)原酒でおり入り
 (ロ)原酒でおりなし(いわゆる原酒)
 (ハ)加水済おり入り(原酒を加水しおりが入ったもの)
 (ニ)加水済おりなし(普通の生酒タイプ)
 
  原酒はアルコール度が高いため、品質の劣化を防ぎますし、「おり」
 は風味を豊かにし、飲みやすくします。
 
  前号までで、(イ)と(ハ)は紹介してきましたので、今回は(ロ)
 と(ニ)のタイプを紹介していきます。つまりおりが入っていないタ
 イプです。
 
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 (ロ)原酒 のタイプ
 
  1.【天法 本醸造生原酒】てんぽう      天法酒造  長野県
 
   今年で3回目の製造となります。まだ若い蔵ですが、すでに全国の
  地酒専門店では取扱われている等、有名銘醸蔵の仲間入りを果たした
  と言えるのではないでしょうか。静岡県では当店を含め、4店で販売
  しています。
 
   今年も昨年同様、瀬川杜氏の得意とする酒米、五百万石(精米歩合
  60%)を使用し、オーソドックスな協会901酵母で醸し出されました。
   しぼった後、おり引きし、加水せず原酒で登場です。香りも味も豊
  かでバランスよく、優等生的な品質です。田舎よりは都会的な雰囲気
  が私は感じます。若手社員の考案でラベルを一新しました。
 
   同じタイプを並べて飲んでもインパクトがあり、印象に残るお酒だ
  とも思います。当店の業務店、茨城県ひたちなか市の某有名そば店で
  もそのような理由で取扱っていただいております。
 
   720ml  ¥1,200
   1.8L     ¥2,300
 
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 (ニ)加水済おりなし(普通の生酒タイプ)
 
  2.【満寿一 本醸造】ますいち     満寿一酒造 静岡市
 
   志太杜氏最後のとりでが静岡市にあります満寿一酒造です。その昔
  一番多い時には800人を超える志太の酒集団がありました。今ではこの
  満寿一だけが、志太流を貫いています。赤の満寿一としてデビューした
  赤いラベルのしぼりたて本醸造、今年の肩ラベルには「21世紀も志太流
  はオラッチにまかせろ」と書かれています。満寿一の意地が聞こえてき
  ます。
 
   このお酒は搾った後、おり引きし、さらに飲みやすいように加水され、
  普通のお酒と同様アルコールは15゜〜16゜にしてあります。一度も火入
  れをせずアルコ−ル度を下げて出荷するのは品質劣化のリスクがあるの
  ですが、蔵のポリシーでそうしています。満寿一では以前、酒販店を全
  国で30数店にしぼり、目の届く範囲で流通させていますので、こうした
  ことも可能なのでしょう。
 
   肝心なお酒の内容ですが、原料に山田錦・五百万石(いずれも精米歩
  合60%)を使用、フレッシュな香りと飲みやすく飲み飽きしないスッキ
  リした味になっています。これがこの価格でいいの?と酒屋の私が言い
  たくなるくらいコストパフォーマンスは高いと思います。もし、私が味
  味をして価格をつけられるのならば、720mlで300円、1.8Lで600円は
  高く付けているでしょう。事実当店の店頭では動きは少ないものの、業
  務店筋では引き合いが一番多いしぼりたてです。
 
  お薦め度: ★★★★★
 
   720ml  ¥950
   1.8L     ¥1,900
 
 しぼりたては以下よりどうぞ。
 http://www.marukawaya.com/shiboritate.html
 
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■B.新酒ラインナップ
  二酒紹介
 
  しぼりたても新酒なのですが、わかりやすくするために、しぼりたて
 とそれ以外の新酒に分けました。ホームページ上でもそのようにしてあ
 ります。これから入荷してくるお酒についは、新酒としてホームページ
 上でも取り上げていきます。現在二酒到着していますので御紹介します。
 
 
  1.【蔵の恵 純米生原酒】くらのめぐみ   高砂酒造  富士宮市
 
   富士宮市の高砂酒造に関しては、ホームページ内の蔵元案内でも紹
  介してありますし、すでにしぼりたてとして「お多福」もアップして
  あります。
 
   今回入荷しましたのは、あらばしりです。搾られてくるお酒は、出
  てくる順番で、「はしり」「中」「責め」と分けることが出来ます。
  あらばしりは最初に出てくる「はしり」の部分です。搾る時に使う酒
  袋の目がまだ粗い状態の時に出てくるからあらばしりとでも言うので
  しょうか。あるいはこの部分のお酒が荒々しい味に感じるからあらば
  しりなのでしょうか、その両方と思うような味がするお酒がこのあら
  ばしりです。
 
   もろみを酒袋に入れて強い力でプレスすれば、酒粕の部分もお酒に
  入って来ますので、スッキリしているよりは、味口になるのですが、
  最初に出てくるこの「はしり」の部分はプレスする前の酒袋の目から
  こぼれ出てきてしまうようなところです。ここはもろみの中でも一番
  アルコールが含まれているところですので、荒々しく感じますし、辛
  くも感じます。
 
   本来蔵元でも「はしり」「中」「責め」と分けて取って置くとはし
  ませんので、どうしても飲むとすれば、蔵に行き、搾っている最中に
  利くことになります。
 
   高砂酒造はこの「はしり」の部分だけを瓶詰めし、「蔵の恵」とし
  て発売しました。ちょっと得した気分になるお酒です。このお酒は、
  すっきりしているのに味があり、飲み応えがあります。
 
   1.8L  ¥2,200   一升瓶だけの発売です。 
 
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  2.【翁弁天 本醸造】おきなべんてん    岡田酒造  藤枝市
 
   このお酒はまだホームページへはアップしてありません。これから
  作成します。とりあえず味見はしてありますので感想を述べます。
 
   新酒ですが、通年で売っていきたいので、火入れをしてもらいまし
  た。加水もして飲みやすくしてあります。香りは米らしい、米本来の
  香り、つまり炊き立てのごはんのような感じがしました。この時は、
  本醸造といっても純米のようなコクがあるのかなと思いました。
 
   口に含みますと、すごくさっぱりしていて、さらさらという表現が
  一番近いと思います。岡田酒造のお酒はどれもこのようにさらさらし
  ていて、静岡酒かな、と一瞬戸惑うこともあります。雜味がなく、キ
  レもよく、すっきり口の中から消えていきます。本醸造とはいっても
  充分吟醸酒で通用する品質と感じました。
 
   で、それからやっぱり安い!安いのは何よりですが、本当にいいの
  かな?と思ってしまう価格です。
 
   720ml  ¥950
   1.8L     ¥1,900
 
 新酒は以下からどうぞ。
 http://www.marukawaya.com/shinshu.html
 
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■C.古代米のお酒「登呂人の宴」
 
  1月27日(土)静岡市の吉屋酒造にて搾りました。当日は日本酒ファン
 やNHKを始めとしたマスコミ各社、合計30人程が集まり、搾られてくる
 お酒に舌鼓をしました。今回で4回目です。
 
  720mlだけの発売で今年の生産数量は700本くらいです。すでに予約が
 殺到していますので、あと100本くらいとなっています。詳しい内容につ
 いてはホームページより御覧下さい。
 
  くどいようですが、古代米のお酒であり、赤米のお酒ではありません。
 
  登呂人の宴については、以下からどうぞ。
 http://www.marukawaya.com/toronoutage.html
 
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今回も最後までお読みいただきありがとうございました。
貴重なお時間をすいませんでした。
 
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次回は2月15日に発行いたします。
 
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静岡 丸河屋       http://www.marukawaya.com
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