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 ”酒縁に感謝  ” 静岡 丸河屋 「ただいま」NO.72 2002/9/30
 
        こんにちはっ! 丸河屋の河原崎です。
 
 人間の身体はほぼ水とアミノ酸でできているという宣伝。ほんとかなあ?
    私のからだには赤ワインが流れているという女優。納得。
 俺の身体にはγGTPとコレストロールがいっぱいというグルメ。ドキッ!
        酒なくして何の己の人生か。拍手・拍手
              飲まなきゃ損損
 
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◆今回の内容
■A.担当者近況
■B.厳選別格焼酎 第一号 「萬屋次兵衛」
■C.兵庫の酒米
■D.丸河屋のサイト内の小町の一言 「第 9 話」
■E.次号予告
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■A.担当者近況
 
 来月のから半年間、毎月1回ですが、静岡SBS学園で「日本酒講座」の講師
を担当することになりました。商売人が教壇に立つのはあんまり好みではあ
りませんが、義理ということもあって承諾しました。お酒に関しては伝えた
いことがたくさんあります。開講を想定し、自分自身もう一度お酒の勉強を
する意味で、お酒に関する本を読み始めました。
 
 お酒の先生は数多くいますが、まずは第一人者と思うのがこの方、坂口
謹一郎東京大学名誉教授です。坂口先生の本はお酒の技術的なことよりも、
お酒の愛仕方みたいな随筆として書かれています。お酒のこととなると知識
的なことが書かれている本が多いですが、坂口先生の本はお酒の根っ子のこ
とを書かれています。偉大です。
 
 有名な著書に「古酒新酒」があります。昭和49年に書かれた初版がきれい
な状態で箱に入ったまま買うことができました。おまけに乞御好評の印があ
ります。これは本屋さんに聞きましたら、著者かあるいは出版に関係した方
が誰かに差し上げる時に打つ印と教えてくれました。思わずうれしくなりま
した。この本や他の本もよく読み、受講生にお酒のことをよく知っていただ
き、満足される講座にしていこうと思います。
 
 でも本当に受講者が集まるのかなあ?
 
 いつでもどこでも私はここにいます。会いにきて下さいね。
http://www.marukawaya.com/
 
 トップページには、雑誌「酒屋」の表紙を飾ったスタッフ一同も出ていま
す。私の母からは、恥ずかしいからやめてくれと言われました。
 
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 さてさて、前号からの続きです。
 
 前号では2つのお約束をしました。ひとつは「兵庫の酒米」という本の中
からおもしろい話を今号でするということ。もうひとつは現在のところ岡山
県庁に1冊しかない「酒米の岡山」という本をどうしても見つけてくるぞ!
という話しでした。おもしろいと言っても愉快というわけでもなく、興味深
いということです。ですからおもしろくはないかもしれません。
 
 「兵庫の酒米」に関する話は■C.のコーナーでします。そして念願の「酒
米の岡山」という本ですが、今私の手元にあります。赤い本で箱に入ってい
ます。岡山県庁まで行って来たのでしょうか?いやあ、苦労しましたよ。
印刷所に問い合わせても、1冊だけはあるのだけれどお譲りはできないという
ことで、いささかまいっていましたが、知り合いのあるお方が持っていまし
たので、借りてきました。誰かとは聞かないで下さいね、言わない条件でお
借りしましたので。
 この本の中でおもしろい話があれば、また後日このメルマガに書きます。
 
 
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■B.厳選別格必飲焼酎  第一号  「萬屋次兵衛」
http://www.marukawaya.com/shochu/matsushita/yorozuya.html
 
 清酒では、自分自身が独断と偏見で、厳選別格必飲酒を決めてきました。こ
の度はじめて焼酎でも厳選別格必飲焼酎にすべき焼酎に出会いました。それが
この「萬屋次兵衛」という米焼酎です。1978年に造ったものを貯蔵し24年、よ
うやく眠りから覚め姓を与えられました。自分が生きてきて39年になりますが、
今までで一番感動している焼酎です。人から幻の焼酎をすすめられ、飲んでみ
ても、何も感じないような性分ですが、この「萬屋次兵衛」には参りました。
この焼酎との出合いから今日までを綴ります。
 
●出合い●
 
 ある日、ある一般消費者の方からメールをいただきました。「自分の実家の
近くに焼酎メーカーがありますが、そこにすごい古酒があります。知っていま
すか?よかったら是非丸河屋さんで売ってもらいたいと思います。」という内
容のメールでした。この方は純粋な一般消費者であり、ただただこの焼酎を応
援したいということでした。こんな事は珍しいです。しかも味が気に入ってい
るだけではなく、蔵元さんとも親密におつき合いをしているとうかがいました。
よく調べてみると、この「萬屋次兵衛」は当店でも扱っている「水美人」とい
う焼酎と同じメーカーではないですか。早速蔵元へと電話して事情を説明して
もらいました。蔵元としては商業ベースとして「萬屋次兵衛」の売り上げを見
込んではいないとのことでした。商業ベースとして乗っかり気が付いてみたら
プレミアム販売されていた、なんてことのないよう特別な宣伝もしないし、知
っている方にだけ安定して売っていければいいと話されていました。こう言わ
れれば、一度飲んでみたくなるのが人情です。メールをいただいた方の紹介と
いうこともあって、快く送っていただけることになりました。
 
 
●飲んでみての感想●
 
 百聞は一見にしかずといいます。一見してこの輝く黄金色、樽で長期間寝か
せて美味しくなっていることがわかります。ウィスキーのように、いやいや
そんなもんじゃございませんよ、この萬屋次兵衛は。 
 
 香りでびっくり、味でもびっくり。ひっくり返るくらい舌を巻いてしまいま
した。そして飲んだ感想は絶句!否の打ちどころがありません。欠点が見つか
らないのが欠点なのです。今までの米焼酎の概念がぶっ飛びました。 人生は
一度きり、少々お高いですが、この萬屋次兵衛を飲まずして、何が己の人生か。
出会えて良かったうれしい気持ち、みなさんにも味わってほしい限りです。 
	
 ストレート・ロック・水割り・お湯割りで飲みました。40゜の原酒らしく、
ストレートでは鼻をグラスに近づけただけで、ぐ〜んと刺激的に香りが立ち上
がります。アルコールも感じますが、熟成された古酒ならではの優しい膨らみ
が伝わって来ます。私のお気に入りはロックです。氷と焼酎とが出会って生ま
れる輝くような旨味がたまりません。水で割っても、コクがしっかりしていて
安定していますし、お湯で割っても鼻をつくような香りはほとんどありません。  
 
 この驚き、感動と納得。初めて焼酎で厳選別格必飲焼酎に認定します。
 記念すべき第1号。 
 
 
●余飲●
 
 1978年にどんな気持ちで熟成させたのでしょう。今でこそ焼酎は火がつき認知
されていますが、当時は熊本には球磨焼酎があるということぐらいしか知らない
のが世間ではなかったのでしょうか。蔵に聞きましたら1973年から始められたそ
うです。どういう気持ちでしたか?と聞きましたが、ただ照れて笑っていました。
きっと金銭的にも大変だったんでしょうね。
 
 古酒を飲むと必ず自分のその年のことを思い出します。酔って自分の世界に入
り込みます。さてこの年1978年、私は15才のかわいい将来のある中学生。ピンク
レディーや美保純と同じ末広中学に通っていました。私の人生でも当たり年と思
えるくらいの良い時期です。思春期!いい響きです。うれしいことがあると有頂
天になって失敗も数々。電信柱から落ちて頭を打ち、目が見えなくなったと思っ
たら意識と記憶を無くしていました。今日もこの焼酎と出合い、うれしすぎて飲
み過ぎて記憶がなくなりそうです。今、妻は台所でお皿を洗っています。1978年、
もしこの女性と結婚すると知っていたらその後の人生はどうだったのでしょう?
考えても考えても、明日には忘れているところがお酒のいいところ。
 
 どうですか、あなたも昔を思い出しながら古酒にひたりませんか?でもこの
焼酎、美味しすぎますから、飲み過ぎて痛飲しないように気を付けて下さいね。
 
 
●松下酒造とは●
 
 松下酒造は、山深い人里離れた自然の中に、ひっそりたたずむ焼酎蔵です。
田舎の人情を感じる懐かしい情緒ある蔵元です。どのくらい田舎か説明しまし
ょう。球磨焼酎の有名産地に人吉という所があります。ある小説に陸の孤島は
長野の飯田か熊本の人吉と詠まれる程、人吉は遠いところです。交通手段が不
便なのです。その人吉から更に車で40分、山の中を入って行った所に松下酒造
のある水上村があります。水も空気も美味しそうですね。こんな山里にすごい
焼酎。それが知る人ぞ知るこの「萬屋次兵衛」です。 
 
 松下酒造は単なる田舎の焼酎屋ではありません。球磨地方では一番古く、
一番小さな、一番がんこで妥協を許さない蔵元です。松下さんは言います「良
質な原材料・優秀な醸造技術・熟成の長い時間、がなければ良い焼酎はできま
せん」と。美味しさのためには、何もかも惜しまないということですね。 
 
 萬屋次兵衛は正真正銘の米焼酎の古酒です。毎年僅かな量を古酒用に貯蔵し
ます。その量およそ1000L、家庭用のお風呂を満タンにして5杯分です。720ml
瓶で約1,200本分。商売としての量を追いません。 当店でも大切に育てていこ
うと思います。
 
 720ml  \3,333
 
 御注文はここからが近道です。
http://www.marukawaya.com/order.html
 
 商品説明はこちらからどうぞ。
http://www.marukawaya.com/shochu/matsushita/yorozuya.html
 
 
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■C.兵庫の酒米
 
 
 担当者近況でお知らせした兵庫の酒米のおもしろい話をしましょう。おもし
ろくないかもしれませんので、飛ばして読んでいただいても構いませんし、
ここらでちょっとコーヒーブレイクでもどうですか。
 
 では、
 
 兵庫の酒米と言えば、やはり酒米王の山田錦でしょう。この有名で優等生の
山田錦は大正12年兵庫県立農事試験場において「山田穂」を母、「短稈渡船」
を父として人工交配を行い、昭和3年加東郡社町に新設された酒造米試験地に
移されて産地適応性がテストされ、その結果、昭和11年「山田錦」と命名され
て兵庫県の奨励品種となりました。その後は灘の酒質のすぱらしさとともに全
国に広く知られるようになりました。
 
 山田錦については、御存知の方も多いでしょう。しかしのこの親である、山
田穂については、あまり語られていません。兵庫の酒米という本には山田穂に
ついても載っていました。ここがおもしろい話と前号でお伝えしたところです。
 
 興味を持つたのは山田穂の生い立ちです。そんなのどうでもいいではないか。
という声も聞こえてきそうですが、そう言わずにまあ聞いて下さい。
 
 「山田穂」の生い立ちにまつわる3つの伝説が残されています。
1.神戸の山田村(今の北区山田町)
2.美嚢郡吉川町
3.多可軍中町
と3つの町が我が町こそ山田穂の発祥地と主張して譲りません。
 
 1.の山田村の話し
 神戸市北区山田町藍那で雌垣村(現在の大阪府茨木市)から手に入れた種が
良質の酒米に育ち明治23年の国内勧業博で日本一の折り紙がついたことから、
その知名をとって山田錦と呼ばれたのです。
 
 2.の吉川町の話し
 田中進三郎が伊勢参りの際、伊勢山田で見つけた穂を持ち帰って試作した
のが始まりです。
 
 3.の中町の話し
 中町の篤農家であった山田勢三郎が明治10年頃自作田で見つけ、俵に山田穂
と焼き印したことで広まったのです。
 
 
 さて、どこが発祥地なのでしょう。2.の話から三重県の伊勢でも我が地が発
祥地と名乗りを上げているようです。どこが発祥の地かは、今となってははっ
きりしないらしいのですが、ちょっと日本昔話風のようでおもしろいと思いま
せんか? 
 
えっ! 別に、、、。。。
やはりおもしろくないかなあ。まあいいか。
 
 いずれにしても山田錦という偉大な酒米を生んだ人々に感謝したいですね。
人工交配は西海重次技士が担当し,多くの枝術者が選抜固定にたずさわり、
藤川禎次技士が16年間に及んで現地試験と普及活動を行なったと記録されてい
ます。藤川技士は幼い頃に両親を亡くして辛酸をなめていた経験から、自ら農
民の生活を凝視し、すべてを投げ出して没頭していたようです。いやいや頭が
を下げずにはいられませんね。
 
 
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■D.丸河屋のサイト内の小町から一言  「第 9 話」
 
  こんにちは。丸河屋の小町です。
 
 いよいよ、お酒解禁!(次女にあげていたおっぱいが止まりました。)
さっそく、少しずつですが飲み始めました。
 
 次女は、もう少しで7ヶ月、上下2本づつの歯がはえてきました。いろいろ
な予防接種をやっていかなくてはいけません。寒くなってきたので、風邪にも
注意しなくては。 
 
 さて、こう寒くなってくるとさすがにビールも売れなくなってきました。
ちょうど、日本酒のひやおろしが出始め、売れ始めています。ネット販売では、
焼酎古酒に人気が出てきました。 
 
 年子でこどもを出産したため、せっかく酒屋にお嫁に来たのに、2年半もお
酒を飲めずにきました。 やっと飲めるようになった今のお気に入りは、前号
でも紹介した「七田」純米・無ろ過です。やっと入荷しました。スッキリして
いるのに力強く、癖のない味は、私の好きなタイプ。何杯でも飲める、どんな
料理ともあう。そして、家でおいしい。
 
 ある人が、某ホームペイジで当店をこんなふうに紹介してくれました。
 ”真剣につくっている蔵のお酒を真剣に売っているお店です。”
 
 ありがたいことです。この「七田」をつくっている天山酒造さんもそんな蔵
のひとつ。ぜひ、たくさんの方にこの「七田」をお届けしたいと思っています。
  
 急に寒くなって来ましたので、どうぞ皆様お体に気をつけて。
おいしいお酒をお飲みください。  
 
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■E.次号予告
 
 今号では、秋の季節酒である「ひやおろし」も紹介する予定でした。しかし
そこまでしますと、長くなりすぎてしまうため、次号で紹介します。そして
上の当店小町もお気に入りの「七田」も合わせて紹介したいと思います。
商品は入荷しているのもありますので、注文書には載せてあります。よろしけ
れば、御覧下さい。注文書は全商品の在庫数もわかります。
 
 注文書はこちらです。
http://www.marukawaya.com/order.html
 
 
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後書き
 
 秋になりテレビ番組も入れ替えですね。毎日見ていたNHK朝の連続小説「さ
くら」も先週で終わってしまいました。新しいのが始まれば、前のことは忘れ
るのですが、今はまだ余韻が残っています。さくらの中で印象に残っている
言葉に「融通無碍」(ゆうずうむげ)という四文字熟語があります。この意味は 
何物にも妨げられることなく、自由なさま。自由でのびのびしていること。
「無碍」は、障害が無くて自由であること。らしいのです。
 
 これを詠んだのは校長先生で、恋に悩む先生にアドバイスしたのですが、
このことはお酒を利くことにもあてはまると思いました。
 
 お酒も知りはじめると、そのお酒(物として)についての情報が欲しくなり
ます。日本酒度とか酸度をはじめとして、履歴書的なことが気になります。常
に日本酒度とかいうめがねを通しての利き酒になります。このような状態に
陥りますと、物の本質が見えてきません。融通無碍の境地になり、造り手の
印象なんかも捨てて、自分の感性で飲むことが大事と改めて心しました。
 
 さくらの次ぎの「満天」(まんてん)が始まりましたね。屋久島が舞台です。
すでに屋久島の芋焼酎メーカーが「まんてん」という銘柄を発売しました。
まったく商売人ってやつは!
 
 
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今回も最後までお読みいただきありがとうございました。
貴重なお時間をすいませんでした。
 
このメールマガジンは、インターネットの本屋さん『まぐまぐ』を利用して
発行しています。 (http://www.mag2.com)
次回は10月15日に発行いたします。
 
登録・解除・アドレス変更は、以下からどうぞ。
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担当 河原崎吉博    webmaster@marukawaya.com
 
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